tamtakoブログ

徒然なるままに~うたのおばさんブログ

賢治さんの足跡を訪ねて 2日目ー2 9/6

午後は花巻駅近くに車を止めて、花巻城に行った。現在の鳥谷崎公園である。

かつて近くには稗貫農学校(賢治さんが教師をしていた学校で花巻農業高校の前身)があって、授業の間にも花巻城趾に行き、景色を眺めながら詩を創作したりしていたという。城内は発掘作業の最中だった。なので、中は遠慮して小高くなったところから周りを見渡してみた。

一面の畑だったところは大きなスーパーが建ち住宅地になっている。遠くに山並みが見える。しかし詩は一向に思い浮かばない。広い空だ。と感じただけ。

その後、4号線経由294線を走って花巻農業高校へ向かう。

途中イギリス海岸、イートハーブの看板があり、上小舟渡の駐車場で車を止め、イギリス海岸公園を散策。北上川が満々と水を湛えている。ひととき休憩して高校へ再び向かう。

ドッテテ君。実は隣にもう一体いる。二体で一組か?

これは、イギリス海岸公園のあたりで番をしていた「ドッテテ君」。賢治さんの「月夜のでんしんばしら」の電信柱君のモニュメント。顔立ちが見えないけど、ハンサム。「ドッテテ」というのは、行進するときのかけ声。歌も賢治さんが作っているとか。そこから東へ向かえば童話館、賢治記念館。しかし以前訪れているので、今回は省略。

そして、花巻空港の近くにありその敷地内に羅須地人協会の建物が保存されている花巻農業高校へ一目散。しかし、現在はコロナ感染対策のため、まだ関係者以外は校内に入れない。敷地の端っこ、空港の滑走路側にあるので、外からの見学となった。

きれいに掃除、保存され、「下の畑に居ります」という看板?も読むことが出来た。

納得してそろそろ次の場所へ。上空は青空も見える。天気は快方へ。しかし行こうとする方向はまた厚い雲が湧いている。

そこは花巻市から1時間ほど行った物見山(種山)。遠野の手前。種山ヶ原が目的地である。賢治さんが調査のために訪れてとても気に入った高原だとか。キャンプ場もあり、パンフレットで見る限り、とても素晴らしいところ。

風の又三郎に会いたかったのだが。しかし、しかし、山のふもとに近づいた頃、なんとポツリポツリ。道の駅についた頃は雨になり、でも諦めきれずキャンプ場までは行ってみることにした。

上っていくと視界は霧に閉ざされ、景色なんてとても見えない。それでも降りて空気だけでも胸に吸い込むことにした。そしたら、ぼんやりと谷の斜面がみえてきた。柵を乗り越え、1歩中に。うっすらと煙った中に木立が見え始めた。

霧雨の中しばらく佇み満足して戻る。仕方が無い。私が雨女のせい?!賢治さんに嫌われてるとは思いたくないし。「また、おいで」と言ってくれてるのだと解釈することにした。しかしなぁ~、しょぼくれるょ~。

気持ちを切り替え、今回のおまけの場所、平泉に向かうことにした。

今日は花巻市を巡り、花巻空港ICから江刺田無ICを経ておよそ1時間で種山高原。そして種山高原から本日の宿平泉へはこちらもおよそ1時間の距離。

車の後方は気のせいか青空になっていく。あ~ぁ。