tamtakoブログ

徒然なるままに~うたのおばさんブログ

賢治さんの足跡を訪ねて (9/5~9/7)

宮澤賢治

そうだ、賢治さんを探しに盛岡、花巻へ行こう!

初めて宮澤賢治の作品に接したのは、小学校の学芸会「よたかのほし」の劇で星の役を演じたとき。その時は”ふぅん・・”と思っただけ。

賢治さんをはっきりと意識をしたのは、林光の曲「歩行について」にであったとき。メロディ、和音はもちろん、その詩に惹かれた。

”空の散乱反射のなかに・・きたなくしろく澱むもの”

”すきとおってゆれているのはさっきの剽悍な四本の桜・・”

春と修羅」から採られた「岩手山」「小岩井農場」の詩。寂しげでありながら、内に強いものを秘めた不思議な詩。心に語りかけてくる何かを感じて、少しづつ読み始めた。優しい言葉の詩もあるが、初めて見る言葉や難解な文章に、正直お手上げ。

そんな時、菅原千恵子氏、今野勉氏、門井慶喜氏の宮澤賢治に纏わる本に出会い、引き込まれて読み進むうち、「ああ、そうなんや」とすとんと腑に落ちていった。

またインターネットを検索する度に、「宮澤賢治」を理解しようと研究されている方達、賢治さんの魅力にはまっている方達の多さに「さもありなん」と納得したことであった。

賢治さん自身しか解らない言葉遣いや、表現法。造語みたいなのもしょっちゅうだけれど、感覚的に解る、という感じ。

自分をとことん見つめ、真摯に「生きる」ということに向き合い続けた賢治さんの姿に、賢治さんの生まれた所、生活した場所を見たくなった。